第33回 日本生体防御学会学術総会
9/15〜17にかけて、第33回日本生体防御学会学術総会が鹿児島大学の稲盛会館(郡元キャンパス)で開催されました。DECI Labのメンバーは生体防御学会の会員ではないのですが、今回田口助教がシンポジストとして招待されていたため、古川助教、田口助教の2名で参加することになりました。
非モデル生物中心の比較免疫学会とは異なり、生体防御学会はモデル生物、特に哺乳類中心という印象で、獲得免疫系の最新の知見についてたくさん勉強しました。やはりモデル生物は使えるツールがたくさんあり、生化学的なアプローチも猛烈だし、シングルセルRNA-seq解析など当たり前という印象で、本当に色々と勉強になりました。自然免疫系のリンパ球に関する研究などは、免疫系をどう理解するかという点で今後さらに重要になるだろうと感じました。
田口助教が招待されたのは「系統進化から読み解く自己・非自己認識系の普遍性と多様性」というシンポジウムで、「棘皮動物の自己・非自己認識」というタイトルのもと、棘皮動物の免疫細胞や非自己認識ツールの紹介とともに、ヒトデの免疫学的自己がいつ確立するのかについての我々の最新のデータについて発表しました。他の3名のシンポジストも含め、全員が比較免疫学会の若手研究者だったこともあり、コンセプト通りの内容の濃いシンポジウムにだったと思います。田口助教の発表も非常に興味を持って聴いていただけたようで、よかったですね。シンポジストとしてお声がけいただいて、本当に感謝です。
学会初日の夜は、シンポジウムのオーガナイザーで、比較免疫学会の会員でもある笠松先生(鹿児島大学)が懇親会を主催してくれ、4名のシンポジストに古川助教を加えた6名で、鹿児島の料理やお酒を堪能しながら、比較免疫学談義で盛り上がりました。写真を撮ることすら忘れてしまった楽しい夜でした(次の日のつらいこと、つらいこと、笑)。芋焼酎はもちろんのこと、きびなごや地鶏のお刺身は本当に美味しかったです。
鹿児島には、DECI Labの卒業生である阮君が住んでいるため、学会中に会う予定だったのですが、大型台風が直撃したため断念せざるを得ず、それだけが非常に残念でした。また鹿児島を訪れることがあれば、次は観光もがっつりしたいですね。