日本比較免疫学会 第32回大会

コロナ禍で出張や来客、ラボでの飲み会などが全くなく、特にwebサイトに載せるほどのNewsがなにもないまま数ヶ月が過ぎてしまいました。ようやくの更新です。

 8/27〜29に、日本比較免疫学会 第32回学術集会がオンラインで開催されました。昨年度はコロナにより開催できず、2年ぶりの開催となりました。当初は山口県下関市にある水産大学校を会場に対面式で行う予定(そして懇親会でフグやクジラを食べまくる予定)でしたが、世の中の状況を鑑み、やむなくオンラインとなりました。当研究室からは、M1の南方くんと田口助教がそれぞれ一般演題でポスター発表しました。論文作製中のためタイトルはふせさせていただきますが、それなりの反響はあったと思っています。

棘皮動物のシンポジウムは学会初?

シンポジウム講演中の古川助教(上)と田口助教(下)。

 今回は全体で16演題の発表がありましたが、例年よりも少ない印象でした。やはりコロナ禍での研究活動という影響が出ているのでしょうか。とはいえ、いろいろな研究成果を見ると自分たちもまだまだやれるぞ、負けていられないぞ、と良い刺激をたくさんもらうことができました。

 また、今回の学術集会では棘皮動物のシンポジウムも開催され、ここでも古川助教がイトマキヒトデの変態過程における遺伝子ネットワークについて、田口助教がマナマコ体腔細胞の凝集現象についてそれぞれ講演しました。今回の棘皮動物の免疫システムに関するシンポジウムでは、「発生生物学との接点」という副題が掲げられており、発生学の材料として古くから有名な棘皮動物ならではのシンポジウムになったと思います。シンポジウムの参加者も多かったということですので、比較免疫学分野においてDECI Labのプレゼンスをある程度発揮できたのではないかと思います。直接メールでお褒めの言葉をくださった方もいらっしゃいました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

 さすがにコロナ禍が1年半も続くと、オンラインでの学会も違和感なく参加できるようになりました。特にチャット形式で進む一般発表の質疑応答は時間的制約が少ないため、対面での学術集会より理解が深まる場合すらあります。とはいえ、対面で集うことによる化学反応があるのもまた事実。来年は北里大学での開催です。そろそろ本気で会員の皆さんに会いたいものです。対面での開催が実現したら、懇親会は相当盛り上がることでしょう。楽しみですね。

 学術集会最終日は、古川助教のお誕生日でした。集会お疲れさまも兼ねてちょっと良いケーキとティラミスを食べました。お酒が飲めない今、嬉しいご褒美です。古川助教にはショートケーキでしたが、写真を撮る前に食べてしまいました(笑)

ティラミス、おいしゅうございました。