About Us
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DECI Biol. Labについて
私たち、発生免疫生物学研究室(DECI Biol. Lab)は、慶應義塾大学 文学部 自然科学部門の生物学教室です。DECI Biol. Labのスタッフは、自然科学研究教育センターの所員でもあり、主に文系学生への自然科学教育を行いながら、環形動物ゴカイや棘皮動物ヒトデといった海産無脊椎動物を材料とした基礎生物学研究を進めています。また、DECI Biol. Labは、理工学部 生命情報学科の協力研究室でもあります。生命情報学科の研究室配属の際、わたしたちの研究に興味を持ってくれた学生がいた場合は、研究室のメンバーとして配属されます。
”DECI”という表記は、先代の教授が当研究室の研究テーマの軸である発生生物学、進化生物学、細胞生物学を統合しながら研究を進めていきたいという思いを込め、Developmenal, Evolutionary, Cell & Integrative Biology Labと名付け、それを略してDECI Labと呼んだのが始まりです。現在は、免疫生物学をラボの軸のひとつに据えたいという思いから、正式な表記をDevelopmental, Evolutionary, Cell & Immuno– Biology Labに変更し、”DECI”という略称はそのまま引き継いでいます。
私たちの研究分野はDECIという表記に込められていますが、研究手法は、個体や細胞レベルでの現象観察だけでなく、分子生物学、生化学、バイオインフォマティクスなど多岐に渡ります。これは、観察した現象を制御するメカニズムを明らかにし、その(進化的)意義を考察することなしに、現象を統合的に理解することは不可能だからです。そのため、私たちは、現象観察によって得られた仮説を分子レベルで検証し、その検証結果を踏まえて現象についての理解を深めると同時に、さらに新たな仮説を生み出すというサイクルを繰り返しています。近年は、様々なテーマでトランスクリプトーム解析を実施し、個体・細胞レベルでの仮説をより具体的な分子レベルでの仮説に落とし込むというアプローチも積極的に取り入れています。
私たちのポリシーは、トップページに掲げたL. Agassizの”Study nature, not books.”という言葉です。私たちは、自然科学に向き合う上で大切なことは、権威に盲従することなく、心に余裕を持ち、自然の美しさや深遠さを自由に楽しむことだと考えています。したがって、DECI Biol. Labでは、メンバーの自主性を尊重してコアタイムなどは設定していません。一方で、生き物のペースに合わせながら主体的に学び、考え、研究に向き合うことを強く求めています。自由な発想を歓迎すると同時に、そのアイデアの論理性、妥当性、実現可能性などについてのディスカッションはしっかり行っています。研究の進捗報告と論文紹介を行うラボゼミでは、スタッフや他学部の教員も含め全員が年に3、4回発表しています。人数が少ない研究室である利点を活かし、濃密な研究環境を保っています。
私たちの研究室に興味がある方は、是非見学にいらしてください。
設備
共通機器も含め、DECI Biol. Labで使用頻度の高い設備を紹介します(クリックで拡大できます)。